──それぞれの活動での展開はありますか?
T: 展開は…5年後に死ぬと思って最近やってて。残された時間は短いと思って。
ー何で5年後?
T: や、全くわからないですけど(手相の)生命線も短いし。ああすれば良かったって最近この年齢になって思うこともあるんで、精一杯やってても全然やわって悔しいこともあるし。でもずっとジュエリーでやっていきたいていうのはなくって、あのーチャパティ焼く窯ってあるじゃないですか。あれ、好きであの窯が手に入ったらチャパティ屋やろかな、とか…。ジュエリー絶対一生やってく!みたいなのはなくて。
──えとー、すみません。チャパティの?何が好きって?(笑)
T: あの窯にこう…長年の感覚でペタペタ貼りつけていくあの感じが好きなんですよ。
──それをやったことは…
T: ないんですねぇ。
N: でもなんか、そういうストックあるよな。
──なに?ストック?
N: そういうやりたいことのストック、なぁ?
T: そうそう、左官屋のあのペターってするやつとか。
──あれ?チャパティと似てる…
T: その作業見るのが好きで、ケーキの生クリーム塗るとことか。でもそれはケーキ屋さんでバイトしてた時に仕上げだけやらせてもらって夢は叶ったんです。なんかそういう「萌えー」っていうのがあって、なんかこうペタッ、ブワーンみたいな。
──クレープ…
T: クレープね、結構興味ありますね。
──じゃあ長生きしないと。
T: そうですよねぇ。
──やりたいこと=職業とかじゃないのかな。
T: そこもね、いろいろ考えます。何がベストかっていうのがわからなくて自分で…
──ねぇ…わかったら嬉しいよねぇ(笑)
T: 自分のやっていることで生活を賄っていくのが幸せなのか、でもそうなるといろいろ我慢しないといけないこともあるし、妥協点を見つけないといけなくなるんで、それってもともとのやりたい気持ちに対して嘘ついてるんちゃうかっていう恐怖があって、商売としてやるか自分のやりたいことを突き詰めるのかとかのバランスがちょっとわからないですね。
──その辺りのことをネオタオではポーンと抜けられると。
T: そうですね。
──そうやって2人にとってポーンと抜けられるものであるなら、ますますネオタオはどうやっていくかとか決めちゃあかんよね。
T/N: あー、うんうん。
ー舞ちゃんは?活動だけじゃなくても生活とかでも展望ってありますか?
N: ないと思います …………………… あったかな?……………………ないですねぇ。(笑)桃ちゃんのチャパティみたいなことやったら2人でよく話するのは、一回全力で演技してみたい。
──演技?芝居ってこと?
N: そういうことばっかり言ってるんですけど。
──それは、その、どういう…
T: 女優です(笑)
──はぁー(笑)。でもできるんじゃない?
T: でも一回きりでいいんです。それが完成形じゃないから。やってみたいなーの1つです。生クリーム塗ってみたいのんと一緒で。そんな将来的にとかは…
──いや、そんな将来的にとかじゃなくても、やってみたいなーとかネオタオ以外での展望とか…あれ?なに聞きたいんかわからんようになってきた(笑)。えっと、桃ちゃんはネオタオを自分のやってるジュエリーの仕事とのバランスみたいに思ってるみたいだけど、舞ちゃんはそんなに差がないような感じ。日々の生活もネオタオも自分の活動も。
N: いや、そんなことないです。
T: 気の抜き方は違うんですけど根源的なところ、最初に言ってた抽象的なことをどうにか伝えたいっていうことはネオタオもタオシャンウーも同じです。タオ…はもう肩にめっちゃ力入れすぎで、でもすごいやりたいことで全部1人でやりたい。でもネオタオも気を抜いてできるけど根っこは一緒って感じかな。気取らないというか。ファッションの勉強したけど、ファッションじゃなくてアクセサリーであっても何かそこに戦いがあって、いっつも。ファッションじゃないんだぜっ、でも身につけられるんだぜって。アンチファッションていうか。好きなんやけど、こういうとこ嫌いみたいな。見せかけだけの世界に惹かれた自分はいるんやけど、そこの汚さにも気づいてしまって。でもアクセサリーとか服って作ってる人の世界観に惹かれてっていうのがあると思うし、その世界観自体を作ることは好きなんですけどそこでバランスとるのが…
──いろんなところでバランスでてきますね。
T: なんなんでしょ、バランスとりなんかな、私…
──バランスとり!(笑)
T: なんかどっちつかずっていうか…
──美しさも汚さも知ってしまった上で桃ちゃん自身がファッションやアクセサリーとどう関わっていくかっていう自分の中のバランスのことやんね?
T: それは見せ方だったりして、その完璧さは求めたいけどもう一方で「何カッコつけてんねん」ていう自分もいて。タオ…の展示会とか来てくれた人とかも、私自身が関西のほら、こんななんで(笑)やってることとイメージが全然違うと思うんです。そういうカッコつけしてるんです。したくてしてるんやけど、そうじゃない部分も知って欲しくて。だから展示会の時とかは全然こんな感じで喋ってるんですけど。
──バランスとるためのバランスのためのバランスみたいになって…。でもそれがきっと絶妙なんやね。それが桃ちゃんの完璧さ を維持する方法なのかな。