2015-11-13

古河暁さん〔3〕「食べたいものが決められない」

──最近触りたいものは何かありますか?

古河:   最近は…   霊感が欲しいかな。

──へぇ…

古河:   見えないんでねぇ、見えてみたい。いかんせん、もう全く見えないから。

──訓練でなんとかなるんじゃないんですか?ある程度の素質と。

古河:   無理でしょう。

──そかな。

古河:   いわゆる、出るって言われてる所に行ってみたりとか、事故物件に住んだりしたら見えるんでしょうか…   災いだけ降り掛かるのかもとか(笑)   災いだけ降り掛かっても単なる事故で済んでしまうのかな、とかいろいろ思うんですけど。

──実際行ってみたことはあるんですか?

古河:   ないです。せめぎ合うところです。なんか興味本位で行ったら冒涜するようで…   だから自然に見えたらいいな、と思うんですけどね。

──もう見えてるんじゃないの。

古河:   見えませんよー。何も感じないもん。

──仲良くなりすぎてるとか。

古河:   いやー、ないわー(笑)

──会えたらどうしたいんですか?

古河:   話してみたいし考えてることとか聞きたいです。

──もうなんでも取り込んでみたい古河さん。食べるのも好きですか?

古河:   ありますね。食が細いんですけど…   何でも食べてみたい。

──美味しい不味いじゃなくて。

古河:   美味しくないって言われたら余計に食べて確かめたくなります。衝撃を求めてるのかもしれないです。

──いろんな場所に行って、そこで暮らしている人達の食べてるもの食べるシリーズ、好きですね。

古河:  (笑)ビジュアルが嫌でもとりあえず食べてみたい。

──苦手なビジュアル、あるんですか?

古河:   ベタですけど、ゴキブリは苦手かな…

──わりとベタですね。

古河:   ムカデも…   コンビニでムカデに刺された事があってから苦手です(笑)

──料理はされますか?

古河:   パートナーと住んでいるので一緒にします。

──いろいろ実験料理を一緒に作ったり…

古河:   しないですね。僕は好き嫌いはないですが、パートナーはかなりの偏食家なので普通に食べられる物を作ります。一人の時は、納豆と牛乳とかでも平気です。

──でも納豆を掻き混ぜたお箸をそのまま続きで、インスタントコーヒー混ぜたら、コーヒーがミルクココアのようにまろやかになったという話は聞いたことがあります。

古河:   そういうの僕も見つけたいです(笑)   まぁあんまり美味しい食べ物に執着はないかな。美味しいとか高価なもの食べて満足とかより面白い方がいいです。

──なんせ食が細いから。食べられる量が決まってるから考えて食べないとねぇ。ペース配分とかも大変ですよ。

古河:   そうなんです、選択肢がありすぎて決められないんです、ほんとに。

──おかずが選べる定食屋さんにバイキング。

古河:   困ります。

──種類が豊富なパン屋さん。

古河:   甘いのも辛いのもどっちも食べたい、さらに甘いのの種類も辛いのの種類もこんなにあって…   あぁもうやっとなんとか決めたら、次は飲みもので迷う。パートナーに「すごい時間かかるー」って言われます(笑)

 ──食べたい物も行きたい所も触りたいものも同じように欲求として古河さんの眼の前にあるんですね。いろんなものの良い悪い、キレイキタナイ、清濁含めて、見たい感じたいっていうのを服でやってみようと思っておられるのかな、というのはなんとなくわかってきました(笑)

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